ありがとう、カーヴィーレーザー。ずっと、大好きです!

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先週10/14のホッカイドウ競馬にて7着となり、ファンド解散が発表されていた我が愛馬カーヴィーレーザー。本日10/22のサラブレッドオークションに出品され、「poteto9122」さんという方に25万円で落札いただきました。開始価格20万円の時に最初に入札いただいた方で、入札回数7回を経ての落札。前向きに落札したいと思っていただけたようで、非常に嬉しく思っています。心より御礼申し上げます。

 

ここで彼とともに歩んだ道のりを振り返っておきたいと思います。

思い返せば1年10ヶ月前、2017年産1次募集で落選となった為、どの馬を今年度の愛馬にしようかと熟考。馬名総選挙の参加期限の直前で決断したのが「バアゼルザウバーの17」でありました。関西所属、育成順調、一発の魅力秘める初仔、活気ある歩きっぷりに注目したのですが、何より決め手となったのは「応募するならこの名前で!」が頭に浮かんでいたこと。もちろん、その名前こそ『カーヴィーレーザー』であります。馬名総選挙の5選に選ばれ、他の名前も素敵なものが揃っていましたが、36%もの投票をいただいて選出。本当に嬉しくてたまらなかったです。

デビュー戦は2歳の1月となった、2020年1月18日の小倉。関西から遠く離れた九州の地、「2戦目以降、阪神・京都で応援できればいいか」と当初は行くつもりはありませんでした。が、馬仲間である徳澤泰明(仮名)くんより「せっかくのデビュー戦、行った方がいいんじゃないですか・・」と背中を押され、日帰り小倉遠征を決断します。

小雨の降るパドックで初めて出会う我が愛馬。ゆっくりと私に近づいてくると、チラリとこちらに目線を送ってくれます。必死にスマホで写真を撮っている姿が不思議だったのでしょう。そして、私の目の前を通る瞬間、突然、大きく頭を下げて、「見てるのわかってるよ、がんばるよ」と言ってくれたような気がした、運命的な一瞬でありました。全てを書くと長くなりますので、詳しくはこちらの記事にて。

レース結果は8着ながら、好スタートから先手を奪っての粘り込み。「この内容なら必ず勝ち上がることができる!」と確信をもっていました。

続く2戦目は阪神ダート1400。スタートの良さを活かしつつ、バテない距離を狙いましたが、早々に頭が上がり、脚が止まってのタイムオーバー13着。このころから懸念されていた、気性の悪さがさらに悪い方向へと進んでしまいます。

3戦目は芝に戻して福島1800m。ゲート入りから嫌がっていましたが、その精神状態が影響して、逃げを打つも他馬に並びかけられると一気に我慢ができず後退し、13着。

3アウト回避に向けて負けられない一戦となった4戦目。東京ダート1300mでなんとか悪くても5着以内を狙いますが、馬群から伸びることはできず、最後はズルズル下がり15着。カーヴィーの中央競馬生活が幕をおろします。

ファンド解散の可能性もあった中で、クラブの判断は去勢したうえでのホッカイドウ競馬移籍。調整を重ねて、迎えた移籍初戦は2020年9月の門別ダート1000。距離は短いながら、相手をみれば勝たねばならぬレースでしたが、ここで痛恨の出遅れ。発馬直後に外の馬へ突進し、2頭ともが大きく離される事態となってしまいました。結果は6着でしたが、上がり3Fは勝ち馬より1秒以上速いタイム。「立て直して、もう少し長い距離なら」と期待も持てる内容ではありました。

そして門別2戦目、ダート1500戦。4コーナー回り3番手と好位置をとれたものの直線は伸びず8着。気性難、頭の高い走りが改善されつつある中での結果だけに正直ショックが大きかったです。

そして迎えた門別3戦目、ここで勝てなければ年内の中央復帰が途絶える運命の一戦でありました。スタートを決め、先団に取りつき、リズムよい走りをみせてくれましたが、最後は力尽きると完全に脚を止めてしまい、勝ち馬から大きく離された最下位7着に沈み、これがノルマンディー馬としての最後のレースとなりました。

育成段階から徐々に明らかになった気性の悪さ、レースを重ねるごとに度合いを増し、本来の力を発揮できなくなってしまいました。調教、馬具、去勢となんとか改善させようと努力をいただきましたが、最後まで改善するには至らず。気性難の難しさを身をもって経験することになりました。なんとか勝たせてやりたいとご尽力いただいた、鈴木先生、粕谷先生、佐々木先生と騎乗いただいた騎手のみなさん。関わっていただいたすべてのみなさんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

出資決定から最終戦に至るまで、全力で応援し続けてましたが、同時に他の出資者さんや当ブログをご覧いただいているみなさんからもたくさんの温かい声をいただきました。みなさんに嬉しい結果をお伝えし、一緒に喜びたかったですが、それが叶わなかったことが一番の心残りです。しかし、本当に充実した時を過ごすことができました。ありがとうございました。 

そして、新しい馬主となっていただく「poteto9122」さん。まだまだ気性が悪く、ご心配やご迷惑をおかけすることもあろうかと思います。門別3連戦では結果が出せませんでしたが、必ずや勝利できる力を持っている馬です。温かく、長い目でみてやってください。私しらべると、これからも『日本一のカーヴィーレーザーファン』として全力で応援していく所存です。よろしくお願い致します。

最後に、カーヴィー。ここまで思うような走りができず、カーヴィー自身も悔しかったと思います。なんとかしてあげることができなくて、ごめんね。一生懸命に頑張ってくれたことはわかっています。ここでお別れとなりますが、これからも続く競走馬生活、必ず勝てる日がくるから諦めずに頑張ってね。新しい馬主さんの元で、暴れちゃダメよ!一緒に戦った日々、一生忘れない!これからも応援してるからね、大好きだよ!