カーヴィーレーザー デビュー戦観戦の旅

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前回カーヴィーレーザーのデビュー戦について記事をアップしましたが、この記事ではその応援に行ったしらべるとの観戦記をお届けします。当ブログとTwitterでアップしていたものをまとめ直した形です。

小倉でのデビューが次走予定に出た時点では「現地は無理!」と諦めていたのですが、時が経つにつれ「行く方法もあるんでない?」という気持ちが芽生え始め、Google先生とお財布への相談が始まります。「行かなくて後悔はしないのかね」という競馬の神様の助言もあり(嘘)、日帰り小倉遠征を決断します。

早朝に起き、九州新幹線みずほで新大阪から小倉まで。とっても快適でした。2時間少々ですが、Twitterを見ていると一瞬で到着です。

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小倉駅からモノレールを乗り継いで小倉競馬場に到着。駅前どころか駅直結で驚きました。そして、コクラッチャくんが出迎えてくれます。f:id:s-bellto:20200119230716j:plain

すぐに、がんばれ馬券を購入。ちなみにギャンブルとして自分の愛馬は買わないことにしています。

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この時点で4レースが始まる前。まだ時間に余裕があり、パドックから観戦スタンド、そして口取り集合場所の移動を下見。ここならゴール前で見届けてからでも間に合うことを確認できました。

そして、パドックへと移動。4レースの出走馬が本馬場へ移動した直後のため、パドックは閑散としています。どこでカーヴィーレーザーと初顔合わせをしようか、写真を撮ってみなさんにお届けしようか、必死で考える私しらべると。馬のいないパドックでスーツ姿のおっさんが真剣に悩んでいる様子は明らかに不審者だったことでしょう(笑)

その中で見つけたのが和田騎手応援の横断幕。心強かったです。

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そうしている間にパドックの電光掲示板が5レースに変わり、カーヴィーレーザーの文字が。いよいよ緊張感が増してきます。

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そして、ついに出走馬が登場。愛馬カーヴィーレーザーとの初対面です。登場から1周するまで動画を撮り続けることにしました。目線は画面ではなく、各馬を見ながら。

いよいよ私の前に近づいてきたその時、私の熱い視線に気づいてくれたようでカーヴィーがこちらをちらりと見てくれます。動画からその瞬間を切り抜いてみました。ね、ほんとでしょ(笑)

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ここまでは好奇心旺盛な若駒ならよくある状況なのですが、その直後のこと。私の目の前で大きく頷くかのように、突然首を激しくグイッと下げたんです。一度だけ。

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恥ずかしながら、その時の率直な気持ちは「見てるのわかってるよ、がんばるよ」と言ってくれたような気がしました。うん、親バカですね(笑)私のアップしたこの動画を見てくれたTwitterのフォロワーさんからも「会釈してますね!」「遠い現地まで来てくれた、命名者の想いが通じたんだと思います☆」なんて嬉しいコメントが。もちろん偶然の出来事なんですが、そのように信じておきたいと思います。【コメント見て泣きそうになったのは内緒、それを書いてる今も泣きそうなのも内緒です(笑)】

 

各馬が本馬場へ移動する中、私も馬場の方へ急いで移動。新馬戦だけの入場曲「The Rising Sun」が流れ始め、「7番カーヴィーレーザー、エイシンフラッシュ産駒・・・」とアナウンス。ここでもうるっと涙腺がゆるみかけるとともに、いよいよ気持ちが高ぶってきます。

返し馬を見届けて、芝2000スタート地点の4コーナーポケットへダッシュ。阪神の2200と比べると観覧側の柵からゲートまでが近く、各馬の様子がよく見えます。輪乗りでも落ち着いた様子で一安心。いよいよスターターが登場して、さぁ、課題のゲート入りと思った矢先に、カーヴィーレーザーは奇数番馬より先に1頭だけゲート入り。真正面からなので進み具合はわかりづらかったのですが、誰もいないゲートの中にカーヴィーだけポツン。おとなしく待っている様子はとてもかわいかったです。写真を撮らなかったのが悔やまれます。

そしてスタート。「ゲートはどうだ!出たか?」と思った瞬間、頭が見えたのが青帽のノルマンディー勝負服。「え~、まじか~!さすが和田!」と驚きつつ、各馬の後を追うようにゴール前めがけて、しらべるともダッシュです。走りながら見えるのは着順掲示板のみでスクリーンは見えません。しらべるとはまだ直線の半ば、各馬は1コーナーを回ったあたり。着順表示板の一番上で点滅しているのは『7』、そして聞こえる実況アナウンス『先頭は7番、カーヴィーレーザーです』。この時点で半泣き、「バルンストックのように残ってくれ!」と祈りながら、ゴール前に陣取ります。

スクリーンに映るのは間違いなく先頭を走るカーヴィーレーザー。3コーナーで馬群は固まりますが垂れることなく頑張り、先頭のまま4コーナーから直線へ。「和田~!和田~!カーヴィー!!」と叫びますが、残念ながら後続に捕まり、馬群の中へ。その雄姿を見つめながらゴール。着順はまったくわからなかったのですが、すぐに『8着っぽい』とTweetで確認し、「よくがんばった!」と満足感いっぱいでレースを終えました。

無事に終えた安心感と緊張を解き放たれた感で、この後、馬券を買ったりという気分は沸いてきませんでした。最後、競馬場内をグルっと回ったうえで、小倉競馬場を後にしました。ここまでがレース終了までのお話です。 

最後に、他の出資者のみなさんが叶わなかったことなので気分を悪くされる方もいるかもしれませんが、すいません、今回だけ許してください。出資を決めた時点で頭に浮かんでいた「カーヴィーレーザー」という名前。クラブ側から5選にノミネートいただき、総選挙で36%の支持をいただき、馬名にしていただきました。それ以降、公式HPの名前がバアゼルザウバーの17から変わり、各競馬サイトに載り、今回、競馬新聞やJRA公式サイトの馬柱にも載りました。パドックの掲示板でみた「カーヴィーレーザー」の文字、そして本物とのご対面、ゼッケンに記された馬名。スタートを決め、先頭を走り、「先頭はカーヴィーレーザー」という実況。自分の想いをこめたものが現実になった瞬間。応援できる幸せ。一言で書き尽くせないほど、最高の気分でした。と同時に、ここから始まるカーヴィーレーザーの競走馬人生、全力で応援していく決意を新たにしました。今後ともよろしくお願いします!

 

という訳で今回はここまで。競馬場を去った後、旅の後半について、余談編として明日お届けします。馬は一切出てきません(笑)