【ハートホイップ】第2戦を振り返る(7/25 2歳未勝利2着@函館芝1200)

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私しらべるとの愛馬ハートホイップですが、7/25の函館1R2歳未勝利(芝1200・牝馬限定)で2戦目を迎えました。今回も遠く函館の地、残念ながらテレビ観戦での感想となります。

鞍上は継続騎乗の泉谷楓真騎手。ナムラリコリスでの函館2歳S勝利をはじめ、土曜にも函館芝1200で勝利をあげるなど好調をキープ。1kg減の出走でもあり、最良のパートナーとなりました。

今回は芝1200の牝馬限定戦。函館出走組の牝馬が多数出走かと思いきや7頭立て。この時期の2歳牝馬にとって連戦は簡単ではない証でしょう。最大のライバルは1枠1番のニシノタマユラ。ナムラリコリスが未勝利勝ちしたハイレベルレースの3着馬で、加えて池添騎手へ手が替わり、勝ちに来た感がプンプンと漂います。それはファンも承知で、人気はハートホイップとニシノタマユラが分け合う形になるものの、タマユラ単勝1.4倍、ホイップ単勝3.0倍を最終的には差が開きました。2頭の馬連が1.5倍と2強対決ムードの中、レースを迎えます。

まずはパドック中継。前回は一言で済まされましたが、今回は2場開催のため、たっぷりの時間で、有力馬だけにコメントもてんこ盛りでした。馬体重は前回と増減なしの454kg、解説者さんは「1回使ってかなり変わってきた」との評価で、これは私も同感でした。前回はパドックが何かもわからず普段どおりに飄々と歩いていましたが、今回は「ちゃんと歩かないとダメなのね」と理解しながら、キビキビとテンポ良く歩けている印象を受けました。ただ、叩き2走目で少し締まった馬体に見えるものの、まだまだ力強さはこれからと感じたのも正直な印象です。2場開催で時間があるのでパドックからそのまま本馬場入場もライブ中継。馬道を通るうちに、ほどよく気合が入っていく様子がよくわかりました。

ここからは前走に続いて現地観戦されていましたTwitterネーム「PSPS-KIZUNA」さんが撮影された素晴らしい写真を引用させていただきます。本日も無料で投稿されているのが信じられないくらいの写真ばかりです。『利用はご自由に』というお言葉に甘えて、今回も使わせていただきます。ありがとうございました!f:id:s-bellto:20210726002611j:imagephoto by PSPS-KIZUNAさん

相変わらずの美少女ぶりです。続く写真はこちら。

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photo by PSPS-KIZUNAさん

曳き手さんとの相思相愛ぶりがたまりません。後ろは天間先生のようですね。で、返し馬はこちら。少し気合の乗った表情、凛としてますね。

f:id:s-bellto:20210727003147j:plainphoto by PSPS-KIZUNAさん

そして、発走時間が迫ります。後入れの2番枠ですんなりゲートに収まり、スタート!ゲートの出は五分、抑えることなく前へと出していきますが、前走ほどハナへのこだわりは見せない泉谷騎手。対照的に好スタートから積極的にハナを奪いにかかる4番グレンステラ、内から好位キープを狙う1番ニシノタマユラを前にいかせて、無理せず3番手からレースを進めます。

3コーナー手前で少し前2頭との差を広げられますが、しっかりとついていくハートホイップ。逃げる4番の通過ラップは前半3F34.0秒フラット。明らかにハイペースです。それを見ながら、逃げ馬の直後外側で2番手キープのニシノタマユラ、そして1馬身ほどの間をあけての3番手にハートホイップ。隊列は変わらぬままですが、泉谷騎手の手応えは悪くなく、勝負の4コーナーへと進みます。

残り350でニシノタマユラが満を持して先頭へ。2馬身ほど遅れて同位置を通過したときに泉谷騎手は左ムチを軽く1発。それを合図にハートホイップも追い上げを開始し、直線を向く頃には先頭ニシノタマユラと1馬身差まで迫り、逃げたグレンステラを捕らえて2番手に上がります。

懸命に前を追うホイップですが、1馬身半前を行くニシノタマユラも脚色はまったく同じ、200m追いかけ続けたものの差は一向に縮まらず、1と1/4馬身差の2着でゴール。中1週で挑んだ第2戦で勝ち切ることはできませんでした。

ここからは私しらべるとの個人的感想です。まず位置取りについて。一部に「逃げるべきだったのでは?」という声もありますが、上記のとおり逃げた4番は前半34.0秒。この馬のハナを叩きにいった場合33秒台となり、着外に沈んでいた可能性が高いと思います。実際は抑えた訳ではないですが、無理せず馬に委ねたような感じで3番手、しかも3コーナー手前では前2頭に少し離されてしまいました。この点は、おそらく前走後の天間先生のコメント「向正面で多少強引な場面は見られましたが・・」が影響したのではないかと推測しています。そこまでやり合わなくてよかったんじゃない、という気持ちが先生にあったのかと。それを受けて今回は無理に促さずの3番手、その結果として池添騎手が絶好のポジションから早め抜け出しに成功する要因だったように思います。もし、このポジション取りを逆にできていたなら・・・着順もひっくり返っていたと思っています(もちろん、ひいき目込みですが笑)。

そして感想がもうひとつ。「相手が強かった」とのコメントが出されていましたが、これは納得です。実はライブ中継時には外出中でスマホでの観戦となってしまい、帰宅後に結果を知ったうえでグリーンチャンネルで見直しました。そして見たパドック中継、1番に登場したニシノタマユラの様子を見て「これは1着獲れる馬だわ」と正直思いました。キビキビとした歩様、気合の乗ったエネルギッシュな気配、3走目でしっかり変わってきていたのでしょうね。その相手に対して、最後までしぶとく追い上げたハートホイップ。「相手が強かった」には納得ですが、「相手が強かった、でもハートホイップも十分強い!」を自分の中では書き足しておきたいと思います。

また、距離適性について。前走後は『回転の速いピッチ走法。スピードと操縦性の良さを武器にする芝の短距離馬、慣れれば1400でもいけるかな』という印象でしたが、今回控える競馬ができたことで『逃げなくても十分に戦える自在性。一瞬の脚よりも長くいい脚を使うことができ、1200特化の快速タイプではなく距離の融通はききそう。そして小回りに頼らなくても直線の長い新潟や東京でもやれるのでは」とアップデートしておきたいと思います。 

ここからは直線でのハートホイップの勇姿をどうぞ。

f:id:s-bellto:20210726002710j:imagef:id:s-bellto:20210726002714j:imagephoto by PSPS-KIZUNAさん

最後の直線、懸命に前を追っている姿が静止画にも関わらずはっきりと伝わってきます。PSPS-KIZUNAさんの表現力とテクニック、素晴らしいですね。ありがとうございました!

ということで、勝てると信じていたレースで2着は悔しい結果でありましたが、今後に向けてますます期待が膨らんだ1戦となりました。この先は札幌へ向かうのか、ひと休みして秋に備えるのかわかりませんが、まずは疲れを癒し、無事に次へ進んでいってほしいですね。中1週の厳しいレース、よく頑張りました!