#ルルド ありがとう

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1/3の川崎競馬にて9着となり、ファンド解散が発表されていた我が愛馬ルルド。先日1/9のサラブレッドオークションにて、無事に落札されました。20万円からスタートして、28の入札を経て47万円で落札。『とろ6525』さんというアカウント名の方が新しい馬主となることが決まりました。

『とろ6525』さん、少し検索してみましたが過去の落札等の情報には当たらず、どういった方なのかは不明ですが、地方でたくさんの馬を抱える大口馬主さんではないようです。この度は落札いただいたことに心より感謝申し上げます。しっかりと立て直すことができれば、もっともっとやれる子なんです。末永く愛していただけると幸いです。ルルドのことをよろしくお願いします。

 

思い返せば2年3ヶ月前、ノルマンディーに入会しようと決断して2017年1次募集馬を検討する中で、「早熟のスピードタイプが多いキンシャサノキセキ産駒のこの馬・イズミコマンダーの16なら活躍してくれるだろう」と信じて出資を決めました。馬名総選挙で私の考えた名前は候補5頭にも残れませんでしたが、投票したのは「ルルド」という名前。「クッションかな?」と最初は思いましたが、すぐに愛着が湧き、ここから今日にいたるまで、ルルドのことを考えない日は1日たりともありませんでした。

デビュー戦は2歳の11月。今まで競馬観戦に行った時とはまったく異なる、緊張でふわふわと落ち着かないレース前。はじめての出会いとなるパドック。「これが愛馬のルルドか」とこの時点で感動してしまいました。レースは9頭だて7着と芳しいものではありませんでしたが、自分の馬が走る嬉しさ、負ける悔しさを実感しました。そして2戦目で4着。3戦目が鋭い末脚をみせて3着。振り返るとこのレースがベストレースとなる訳ですが「年明けには未勝利勝ち間違いなし!」と信じて疑いませんでした。ただ、このレースでスタートに出遅れず、好位から進めることができていれば・・・ルルドの馬生は大きく変わっていたはずです。

年明けて迎えた4戦目は中京。私しらべるとも当日移動で応援にかけつけましたが、力を発揮できずの7着。このあたりからレースに集中しきれない、注意散漫のルルドが顔をみせ始めます。悔しさの中、帰りに立ち寄った味噌煮込みうどんの味は今でも忘れられません。

その後、なんと連闘で中京1800に挑戦。連闘で闘志に火が付けば、と狙いましたが、初の大敗となる11着。たらればの愚痴をひとつだけ許してもらえるなら、「無理に使わず、立て直して春の阪神を目指していれば・・・」と悔やんでしまう、大きな分岐点であったように思います。

その後、芝を使い7着、得意の阪神でも7着。頑張ってはいるものの勝利には届かない中、第8戦は地方交流・金沢の能登舳倉島賞。直前に発生した薬物騒動の余波で有力馬が出走回避。実績的には勝たないといけない相手でありましたが、ここでも完敗の3着どまり。振り返ると、ここが最大かつ最後のチャンスだったのかなと思います。

その後、滞在競馬に一縷の望みをかけて挑む札幌競馬でしたが5着、8着でタイムアップ。川崎競馬への移籍となります。その間に去勢され、精神面の改善を図りましたが、手術の余波なのか馬体重がなかなか回復せず。見た目からしても力強さを失った馬体では地方のダートでは厳しかったようで7着、9着、9着と本来の走りをみせることは叶わず、ファンド解散となりました。

一口馬主の楽しさ、勝つことの難しさを知るとともに、競馬が非常に厳しい世界であることも痛感しました。ブログ開設以来、ルルド関連の記事をアップしてきましたが、今となってはよい思い出ばかりです。この先も心の愛馬であり、一生忘れることはありませんが、ここで一旦の節目としたいと思います。

 

 ここまで一緒にルルドを応援してきた出資者のみなさま、お疲れさまでした。当ブログを読んでルルドのことを気にかけてくださった皆様、応援ありがとうございました。そして、ルルドに関わっていただいたノルマンディーOC・生産・育成関係のみなさま、厩舎・外厩のみなさま、勝利を目指して騎乗してくれた騎手のみなさま、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

最後に、ルルド。ここまで一生懸命がんばってくれてありがとう。新しい馬主さんの元でいい走りをして、少しでも良い競走馬人生を送ってください。応援しています!