デアT発売記念!? デアリングタクト記事まとめ【前編】

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 先日、ノルマンディー公式HPにて『デアリングタクト号・二冠達成記念 T シャツ』の発売が発表されました。背面に偉業を称える文字が並ぶとともに、左胸には「Normandy Owners Club」ではなく、「Team Normandy」の文字。なんかいいですね。私もTeam Normandyの端くれ、ポチらぬ訳にはいきませんので1枚申込ました。いつの日かこれを着て、ノルマン軍団が集えるといいなぁと願ってます!

で、それを記念して、これまで当ブログで書いたデアリングタクトの全レースの前後に書いた記事をまとめてみました。実は先日、自分で読み返していたら、当時を思い出してなんとも言えない感慨に浸ってしまいまして・・・。ほぼ全文掲載なので長くなりますが、よろしければお付き合いくださいませ。

■デビュー戦前

土曜にはデアリングタクトがデビュー。初戦から松山騎手確保は自信の表れと考えて間違いないでしょう。新種牡馬である父エピファネイアが絶好の滑り出しをしているのも強調材料。2018年産の検討記事でキズナが絶好調と書きましたが、エピファネイアも2歳リーディングでディープ・キズナ・ハーツクライにつぐ堂々の4位。しかも23勝のうち、牝馬が16勝&すべて芝での勝利とまさにデアリングタクトの活躍を暗示しているかのようです。初戦からどこまでやれるか、チャンスはありとみています!  

■デビュー戦1着後

「やった~!」「嬉しい~!」だけではなく、「クラシック登録しといてよかった!」「実はノルマンディー馬じゃないんじゃない」なんて声があがるほどネット界隈は騒然としている快勝劇。振り返ってまいりましょう! 

仕上がりのよさ、エピファネイア×デアリング一族の筋の通った血統、そして松山騎手騎乗の勝負気配も敏感に察して堂々の2番人気・4.8倍に推されます。馬券ファンはさすがですね。

スタートを見事に決めて、スムーズに脚を伸ばしながらも無理はせず、中団からのレースを松山騎手は選択します。前半600mが36.8秒とゆったりした流れの中でも折り合いはしっかりついて、一団馬群の中ほどをキープ。3コーナーから4コーナーからの下りでもじっと我慢し続け、5番手で直線に向きます。馬群は横に広がり、どこからでも抜け出せる状態でしたが松山騎手はまだ抑えたまま。そして残り200で外へ、まだ5番手。ここからが圧巻!軽く仕掛けるやいなやアッという間に3頭を置き去りにし、残すは先頭1頭のみ。「一気に抜けた!」と実況アナの絶叫とともに、馬体を併せる間もなく先頭をかわしきるとグングン差は広がり、2馬身差をつけてゴール!レースラップの最後1Fが11.3秒ですので、それ以上の脚でデアリングタクトは差し切ったことになります。実況アナが「3番デアリングタクト、一瞬の脚でした!」と内の馬だけを見ていた言い訳っぽいコメントしてしまうのもこの末脚では無理もありません(笑)

絶好調のエピファネイア産駒、特に牝馬での活躍が目立っているだけに、このレースぶりと相まって、クラシックを意識できる大物誕生と言ってよいのではないでしょうか。我が愛馬ルルドでお世話になった杉山先生もノルマンディー馬での初勝利となりました。おめでとうございます!(もっと早く初勝利をプレゼントしたかったなぁ・・・)

 と勝利の余韻にひたっているさなか、次週日曜の京都9R・白菊賞へ登録されていることが話題となっています。状態次第ではありますが、連闘策ということでしょうか。

白菊賞の登録状況をみると、7頭だてで相手関係もかなり楽に戦えそうな様子。ここを勝って、一息いれて、春のクラシックへ・・となれば理想的とも言えますが果たしてどうなるのか、週明けから目が離せません。夢がふくらむ新馬勝ち、出資者のみなさん、おめでとうございました!

 

■第2戦エルフィンS前 

注目は土曜・京都10RエルフィンSに『新馬勝ち三銃士』デアリングタクトがいよいよ登場です。11月の新馬戦、残り200からの豪脚で一気に差し切ったあの瞬間から、ノルマン民すべてが春の仁川を意識する存在となりました。前日22:30現在で単勝2.9倍の一番人気。ディープ×シンハリーズ、キンカメ×シーザリオを上回る人気のノルマン馬。嘘みたいな本当の話です(笑)オープンの一戦だけに勝利で賞金を加え、桜花賞出走を確定させたいですね。土曜15:00発走、その末脚に全世界が驚くことでしょう! 

 

 ■第2戦エルフィンS1着後

ある人は言いました。「土曜15:00発走、その末脚に全世界が驚くことでしょう!」と。見たか、これがデアリングタクト! これがノルマンディーじゃ~!

残り200の豪脚で一気に差し切った新馬戦、連闘での1勝クラス戦も検討されましたが、一旦外厩へ。年が明け、栗東へ戻り、きさらぎ賞との両にらみでしたが杉山先生が選んだのは牝馬限定のエルフィンSでした。

12頭と少頭数ながら、さすがはリステッド戦、強敵が立ちはだかります。キンカメ×シーザリオのファーストフォリオが1番人気・3.0倍。ディープ×シンハリーズのライティアが2番人気・4.0倍。ノーザンファームの本流中の本流の超良血、そしてキャロット所属の超高額馬2騎。我らがノルマンディー、デアリングタクトは4.8倍の3番人気、鞍上は引き続き松山弘平騎手で真っ向勝負に挑みます。

スタートは若干立ち遅れたこともあり、無理をせずに後方からの競馬を選択します。道中も後方外目でじっと構えて、ライティアを内に見る感じでリズムのよい走りをキープします。3コーナーから4コーナーで徐々に馬群がかたまってきますが、デアリングタクトはまだ動かず。4コーナーを回ったところで後方3番手の大外の進路を取ります。

直線を向いても、まだステッキを入れずに余裕たっぷり。にも関わらず、抜群の伸び脚をみせるデアリングタクト。松山騎手が最大のライバルと見ていたであろうライティアを馬体を併せる間もなくかわし、同時に内の逃げ馬もかわしきって先頭へ。ここで右ムチ一発が入り、さらなる伸び脚。グングンと差を広げ、2着ライティアに4馬身差をつける圧勝でゴール。2020牝馬クラシック戦線に超新星が誕生した瞬間であります。

私しらべるとの正直な感想としては『やれるとは思ってた。が、まさかここまでだったとは!強い!強すぎる!』驚き以外ありません。2戦連続でラスト3ハロン加速ラップのレースをあっさり突き抜ける末脚、そしてウォッカ以来となる1分33秒台での決着。ノルマンディー界隈だけではなく、既存の競馬紙、スポーツ紙でも大きく取り上げられる存在へと飛躍しました。

レース前、Twitterである方が「クラシックの末席へ滑り込め!」と控えめにおっしゃっていましたが、「桜花賞の主役はデアリングタクト!」になれる存在だと私しらべると断言しておきます。

ここからチューリップ賞あたりを一叩きするのか、はたまた桜花賞直行となるのか、杉山先生なら状態を冷静に見極めたうえで最善を選択してくれることでしょう。出資者の皆さん、おめでとうございました&感動をありがとうございました。僭越ながら、一緒に大きな夢を見させてください!

 

思った以上に長くなってしまいましたので、以降、後編にさせていただきます。