デアT発売記念!? デアリングタクト記事まとめ【後編】

f:id:s-bellto:20200430230524p:plain

昨日のデアリングタクト記事まとめの後編です。

■第3戦桜花賞前

前走のエルフィンSではキンカメ×シーザリオのファーストフォリオ、ディープ×シンハリーズのライティアの超良血馬2頭に対して、圧巻の末脚で快勝。一躍、牝馬クラシック戦線に急浮上します

リステッド戦勝利で収得賞金は十分、トライアルをスキップして本番直行と杉山先生は判断しますが、今年の牝馬戦線は粒ぞろい。このままでは抽選対象、最悪、除外までありえる状況に追い込まれましたが、他馬の回避もあり、なんとか出走権確保となりました。これで一安心と思いきや、降ってわいてきたコロナ騒動。競馬自体が中止に追い込まれる寸前でしたが、なんとか今週の開催は行われる判断となりました。関係者の皆さんの努力に心から感謝します。

出資者の皆さんはもちろん、大多数のノルマン民の期待を背負う存在・・・に留まることはなく、安藤勝己氏が「桜花賞の本命はデアリングタクト、2冠まで狙える存在」と断言するなど、各メディアの取り上げられ方も日に日に大きくなっていきます。そして迎える本番。「チューリップ賞組に続く、4番人気くらいかな」と思いきや、土曜の22時現在で単勝3.6倍の一番人気。2歳王者、チューリップ賞勝ち馬、シンザン記念勝ち馬を抑えての一番人気!もう、何がなんだかわかりません(笑)

前走の勝利後に「一緒に大きな夢を見させてください!」とお願いしたとおり、自分の愛馬のような気持ちで明日、応援したいと思っています。

さぁ、みんなの夢のせて、桜の頂きへ!がんばれ、デアリングタクト!

■第3戦桜花賞1着後

 

 

前々日段階で一時期1番人気。2歳王者レシステンシアと終始競り合う形でしたが、前日段階でも1番人気。レースが迫るにつれて、逆転され、状況は変わっていきましたが、最終でレシステンシア3.7倍の1番人気。そしてデアリングタクトが4.2倍の2番人気と他の有力馬から一歩抜きんでた人気を背負うこととなります。

枠は5枠9番。内すぎず、外すぎずのちょうどよいあたり。奇しくも母母デアリングハートが桜花賞3着となったときとまったく同じだったのは運命なのでしょう。同レース2着だった父母シーザリオの想いも背負い、15年越しの桜の戴冠に挑みます。

土曜は良馬場で開催されましたが、日曜は朝から雨模様。午前中はそこまでの雨量ではなく、稍重でできるかと思いましたが、時とともに雨脚が強まり、直前には重馬場発表。レース直前はさらに強まり、限りなく不良に近いコンディション。ただ、道悪を得意としたエピファネイア産駒のデアリングタクトだけに歓迎の声もTwitterでは多く見られました。

無観客の中でのパドック、本馬場入場、返し馬。戦前から少し気にされていた、テンションの高い様子が見て取れたものの、ギリギリでなだめる松山騎手。なんとかそのまま落ち着いて、と祈っておりました。GⅠの入場曲に乗って堂々の登場、関西テレビの中継では「怪物少女、誕生の予感」と紹介されていましたね。アナさん、先見の明があります(笑)

いよいよファンファーレ。そしてゲートに収まり、レーススタート!五分のスタートを決めますが、無理をせず中団やや後方へ。このあたりで少しいきたがるそぶりを見せますが、なんとかなだめて、最後の末脚勝負にかけるべく、早めに外めのポジションを確保します。前半600mは34.9秒、「この馬場で速すぎじゃない」と思いましたが、前2頭は軽快に飛ばしていきます。4コーナーではまだ10番手より後ろ。しかし、大外に持ち出しているので進路は完全にクリアになっています。

そして直線。逃げるスマイルカナ、2番手のレシステンシア、荒れ気味の内を数頭分あけて粘りこみを図ります。ハイペースでの逃げだけにバテてくるかと思いきや、後続の方が重い馬場に末脚を封じられている様子。誰もがこのまま2頭で決まり!レシステンシア・武豊騎手は「もらった!」と思ったことでしょう。残り200、大外から一完歩、一完歩、懸命に追い込む黄色の帽子。我らのデアリングタクトが力強く脚を伸ばしてきます。それでもまだ差は2馬身。ひたすら追い続ける松山騎手、応えるデアリングタクト。武騎手もなんとか粘り込みをはかりますが、残り50メートル、馬体を併せたところで勝負あり!一気にかわして一馬身半差。デアリングタクトが桜の女王に輝いた瞬間となりました!

後続馬全滅ともいえる展開の中で大外から上がり最速36.6秒の脚で突き抜けた力はひいき目なしに名牝誕生といってよいでしょう。オークス、そしてその先へ・・・明るい未来しかみえません。まずは激戦の疲れを癒して、次に備えてほしいと思います。本当によくがんばりました!

 ここからは勝利の立役者を取り上げていきます。

まずは松山騎手。今年絶好調であり、前日も重賞制覇。最高のパートナーとコンビを組めたことが勝利の大きな要因でしょう。レース前コメントからデアリングタクトの力を100%信じ切っている様子がヒシヒシと伝わっていましたが、レースでも進路さえ確保できれば必ず差し切れると確信した騎乗であったと思います。松山騎手、ありがとうございました!

続いて杉山先生。話によると牧雄氏はトライアルに使うことを進言していたそうですが、杉山先生は断固として直行を譲らなったとのこと。最も近くで見続けていた先生だけに確信があったのでしょう。除外の憂き目にあう可能性もあった中での大英断、これが勝利に直結しました。杉山先生といえば私しらべるとの愛馬ルルドの先生でもあり、昨年の懇親会で「お世話になり、ありがとうございました」とお伝えしたところ「勝てなかったのにお礼なんて申し訳ない」と真摯に返答いただいたことが印象に残っています。この勝利で評価はうなぎ登り。この先のデアリングタクトの飛躍とともに、これからもノルマン馬をどんどん預かってほしいものです。杉山先生、ありがとうございました!

そして外厩の宇治田原優駿ステーブルさん。ノルマン馬を多数預かってもらっていますが、今回のローテーション、好調で挑めるかどうか、テンションが高まりすぎないかどうかは勝敗の大きな鍵だったと思います。見事な調整、ありがとうございました!

さらに生まれ故郷である長谷川牧場さん。古くはオースミスパークやビコーアルファーを生産された牧場だそうですが、デアリング一族の血統に相当思い入れがあったとのこと。そこからセレクトセールを経てのご縁でこれほどの逸材がノルマンディーに加わることとなり、本当によかったです。関係者のみなさんも大喜びしていただいていることと思います。ありがとうございました!

最後にノルマンディーオーナーズクラブ。セレクトセールで購入を決めた目利き、その後の育成、今回の勝利はクラブの力の集大成といえるでしょう。そして、愛情いっぱいで応援し続けた出資者のみなさん。出資はしていなくても大半のノルマン会員の皆さんが自分の愛馬のように応援し、勝利を喜んでいる様子がTeitterで溢れておりました。私しらべるとも大きな夢に便乗させていただき、「超新星誕生!」「出走できるかな」「頼む、開催させてくれ!」「いよいよ夢の舞台(涙)」「届いてくれ~、いける~(叫)」「やった~!!(涙)」と大きな夢を一緒にみさせていただきました。ノルマンディーファミリーみんなで見た夢、掴んだ悲願のクラシック制覇。一生忘れられない一日となりました。

ここで断言させてください、ノルマンディーこそ日本一の一口馬主クラブであると。

 デアリングタクト、おめでとう!ノルマンディー、おめでとう!ばんざーい\(^o^)/ばんざーい\(^o^)/ばんざーい\(^o^)/

■第4戦オークス前 

劇的勝利の桜花賞から6週間、当初は体調しだいではダービー出走も視野に入っていたようですが、順当にオークスでの2冠制覇を目指すこととなりました。

とはいえ、桜花賞出走までと同じく平坦な道ではなく、アクシデントが発生。4/26のレースで松山騎手が落馬負傷。誰もが「頼む、軽傷であってくれ!オークスに間に合ってくれ!」と祈る事態に。幸いにも仙骨骨折ながら回復は早く、5/9に復帰を果たすことができ一安心。競馬の神様、ありがとうございます。

この間、各メディアでデアリングタクト、松山騎手、杉山先生、そして牧雄氏の記事が掲載され、「これ、本当にノルマンディーよね」と戸惑ってしまうほどでした。松山騎手の信頼感、杉山先生の自信がヒシヒシと伝わってきます。【今回はカナを応援しちゃダメですよ、ま〇おさん!!】

圧倒的な内容での勝利、体調も良好、そして2着レシステンシアはNHKマイルに回り、「桜花賞組が相手なら2冠はいただいたな、むふふ・・・」と秘かに思っていましたが、突如として強力なライバルが出現。スイートピーS勝ちのデゼルです。前半1000mが61.1秒とかなり緩いペースだったとはいえ、驚愕の上がり32.5秒。この切れ味は脅威ですし、鞍上は社台グループの最上級ジョッキーであるレーン騎手。「ノルマンごときに2冠制覇などさせてなるものか。ダミアン君、わかってるね」と闇の支配者から指令がでていることでしょう(笑)もちろん、桜花賞組の馬にも当初からオークス向きと言われていた馬もおり、軽視は禁物です。

土曜の23時現在でデアリングタクトが単勝1.9倍の一番人気。デゼルが5.8倍。ファンの評価は2強ではなく、1強ということでしょう。前回はこんなに人気しちゃうの・・と戸惑いもありましたが、今回はみんなもっと買わなくていいの?と言いたくなります。

松山騎手が高らかに掲げるは2冠制覇の2本指!がんばれ、デアリングタクト!

  ■第4戦オークス1着後

あえて言おう、日本競馬の歴史が動いた、と。デアリングタクト、やった~!!

当初の想定どおり、前日段階から圧倒的な1番人気に推されたデアリングタクト。最終的には大口がドカっと入り、単勝1.6倍の評価でレースを迎えることとなりました。

枠は2枠4番。桜花賞では母母デアリングハートと同じ馬番でしたが、今回は父母シーザリオの時と同じ馬番となったのは運命としか言いようがありません。

この週の馬場はマイル戦で1分31秒台が出る程の高速馬場。さりとて逃げ残りはなく、差し・追い込みが決まるレースばかりで上がり33秒台が必須。デアリングタクトに向きそうな感じで期待が高まります。

今回も無観客の中でのパドック。馬体重は増減なし、馬体も筋肉ムチムチで完璧な仕上げに成功したのは誰の目にも明らかでしたが、発汗が多く、テンションが上がりそうなところをなんとか抑えている様子でした。本馬場入場、返し馬は私の見た中継では映っておりませんでしたが、レース後の情報によると、パドック終盤から本馬場入場にかけてはかなり気合が入ってしまっていたらしく、返し馬は慎重に、慎重にラチ沿いをゆっくりと進めていたとのことでした。

いよいよファンファーレ。ゲートにはスムーズに収まり、レーススタート!両隣の馬と比べると若干遅れた発馬となりますが、慌てずに内目の中団やや後方のポジションへ。1コーナーを回るあたりで少し進路が狭くなりかけた様子も見えましたが、なんとか凌いで後方のポジションのまま進んでいきます。

バックストレッチあたりではリズムよい走りを見せますが、すぐ後方にはデゼルを含め社台RHの勝負服が3頭と同じく社台系キャロットの勝負服が追走してきます。なんとも不気味。前半1000mは59.8秒と平均ペースで流れる中、デアリングタクトはまだ12番手で我慢の展開となります。

3コーナーへと進入する場面。デアリングタクトの内にいた緑帽の社台RH・11番リリーピュアハートに馬体をぶつけられ、外にはじかれている様子がはっきりと映像に映っていました。(何すんねん、祐一!

勝負どころの3コーナーから4コーナー、早めに外へ出して進路を確保したい松山騎手の思惑を察知してのことでしょう、ぴったり外側をピンク帽のキャロット・18番サンクテュエールのルメール騎手が抑えこんできます。4コーナーを回り、直線を向いても絶対に譲らんとばかりに進路をあけてくれません。(ルメール、やりやがったな!

残り400、再度、外側の進路を狙いますが、しっかりとブロックするルメール騎手&シルクの川田騎手。ここで松山騎手は作戦を変更、内側を走る2頭の間を狙うことにします。

ギリギリのタイミングで間を割ることに成功、しかし、前とはまだ4~5馬身の差。並みの馬なら万事休すだったでしょうが、残り200、松山騎手の右ムチ連打に応えてグングン加速するデアリングタクト。前も止まってはいないにも関わらず、次元の違う末脚をみせて、残り50で前2頭を捕らえきり、最後は半馬身差をつけてゴール!63年ぶりとなる無敗のオークス馬誕生の瞬間となりました!

「ノルマンごときに2冠制覇などさせてなるものか。ダミアン君、わかってるね」と闇の支配者から指令がでていることでしょう(笑)

と陰謀論を唱えてみましたが、社台RH3頭&ルメール騎手の動きをみると、2冠阻止に向けて、手厳しいマークにあったことは否めません。相当に苦しい競馬となりました。それをはねのけての2冠達成。しかも、2着3着にウインレーシングの馬(代表・岡田義弘氏は岡田総帥の三男)ということで、第81回オークスは『岡田ー岡田ー岡田』の岡田一族の大勝利!となりました。素晴らしいです。

デアリングタクトの出資者ではない、私しらべるとですが、今回も我が事のように必死で応援し、感動を共有させてもらいました。ノルマン所属のデアリングタクトが勝ったことは嬉しいのですが、何より当ブログやTwitterを通じて繋がりを持たせてもらった出資者のみなさんが歓喜に包まれ、「おたおめ!」の大きな輪が広がっていることが本当に嬉しくてたまりません。

それだけに、桜花賞後には開催されなかった「出資者祝勝会」が今度こそ開催され、そして2020年10月18日京都競馬場に出資者の皆さんが集い、高らかに3本指を掲げられる日がくることを楽しみにしています。

数々の苦難を乗り越えて勝利に導いてくれた松山騎手、最高の仕上げで本番に送り出してくれた杉山厩舎&宇治田原優駿ステーブルさん、「パンパンパーン」と遠く北海道から応援してくれた故郷の長谷川牧場さん、そしてノルマンディーに関わる全ての人々、みんなで成し遂げた偉業達成です。

デアリングタクト、おめでとう!ノルマンディー、おめでとう!ばんざーい\(^o^)/ばんざーい\(^o^)/ばんざーい\(^o^)/

 

今回のまとめは以上です。けっこうな分量を書いていたものです(笑)

現在、北海道から小野町へと移動して3冠制覇へ動き始めたデアリングタクト。ローズS、そして秋華賞へ、まずは無事に向かってほしいですね!